ヘッドマウントディスプレイ性能比較  2007.7.20 更新



 装着すれば目の前に大画面が出現! 
 画質が売りのGVDシリーズで、バーチャル空間を独り占め!



●製品仕様比較●

人気の高い
【SONY GLASSTRON Lite】 と徹底比較し、その実力を検証致しました。
製品名
SONY
GLASSTRON Lite
グラストロン
(PLM-A35)


※比較製品

GVD-310A

GVD-410

GVD-510

GVD-510A
NEW
GVD-520

GVD-510-3D

GND-GO2
製品写真
ソニーグラストロンライトPLM-A35
ヘッドマウントディスプレイ【GVD310A】
ヘッドマウントディスプレイ【GVD410】
ヘッドマウントディスプレイ【GVD410】
ヘッドマウントディスプレイ【GVD510A】
3Dヘッドマウントディスプレイヘッドマウントディスプレイ【GVD5103D】
赤外線カメラ付きヘッドマウントディスプレイ【DNV-GO2】


解像度
イメージ画像


*クリックで拡大

パソコンモニターとしても使える!3D表示可能!立体映像が面白い
赤外線LEDで暗闇も明るく見えるナイトスコープより凄いぞ!
比較機種※
グラストロンと、同等の画質だぞ!


グラストロンを
超える高画質だ!


グラストロンのなんと、5倍以上の超高画質だ!

510に簡単3D機能が付いた!


画面がでっかくなった!車でもUSBでも使えてモバイルにも!
パソコンにも接続可能で、本物の3D映像を実現!

なんと暗視カメラが付いて暗闇もハッキリ見える特殊ヘッドマウント。
体感サイズ
2m先に
52インチ
2m先に
30インチ
2m先に
36インチ
2m先に
40インチ
2m先に
40インチ
2m先に
48インチ
2m先に
40インチ
2m先に
36インチ
ピ ク セ ル
18万画素

18万画素
(800×225)
フルカラー

23万画素
(320×240×3)
フルカラー

92万画素
(640×440×3)
フルカラー

92万画素
(640×440×3)
フルカラー
92万画素
(640×440×3)
フルカラー
92万画素
(640×440×3)
フルカラー
23万画素
(320×240×3)
フルカラー

視 角

-

22°

26°

28°

28°
32°
28°
21°
ビデオ入力
NTSC
NTSC/PAL
NTSC/PAL
NTSC/PAL
NTSC/PAL
NTSC/PAL
NTSC/PAL
NTSC/PAL
重 量
185g
180g
(コード除く)
230g
(コード
含む)
180g
(コード除く)
230g
(コード
含む)
180g
(コード除く)
230g
(コード
含む)
180g
(コード除く)
230g
(コード
含む)

80g
(コード除く)
o

180g
(コード除く)
230g
(コード
含む)
(コントローラー除く)
230g
(コード除く)
270g
(コード
含む)
音 声
ダブルCHステレオ
ダブルCHステレオ
ダブルCHステレオ
ダブルCHステレオ
ダブルCHステレオ
ダブルCHステレオ
ダブルCHステレオ
ダブルCHステレオ
調 整
ボリューム、、明るさ
ボリューム、コントラスト、明るさ
ボリューム、コントラスト、明るさ

ボリューム、コントラスト、明るさ

ボリューム、明るさ
ボリューム
ボリューム、コントラスト、明るさ、サーチュレーション、シャープネス
ボリューム、コントラスト、明るさ、カメラ部ピント調整
入出力端子
PIN(RCA)端子
S端子
PIN(RCA)端子
PIN(RCA)端子
PIN(RCA)端子
PIN(RCA)端子
PIN(RCA)端子
3.5mm AV-in
S端子
(PIN変換付き)
VGA入出力端子
PIN(RCA)端子
特殊機能

擬似3D再生
2D→擬似3D

リアル3D再生
2D→擬似3D
3D→3D
赤外線暗視
スコープ
モバイル用
バッテリー
ハンディーカム用バッテリー
(別売)LP-1100
6.6時間
以上動作可
(別売)LP-1100
6.6時間
以上動作可
(別売)LP-1100
5.28時間
以上動作可
(別売)LP-1100
5.28時間
以上動作可
標準装備
2.5時間
以上動作可
(別売)LP-1700
3.5時間
以上動作可
電 源
DC9V
DC9V
DC9V
DC9V
DC9V
DC5V
DC9V
DC9V
消費電力
1.7W
1.0W
1.2W
1.5W
1.5W
1.5W
MAX5.0W
2.5W
サ イ ズ
約17.3×5.3×5.6cm
(折りたたみ時)
約27.5×20×7.5cm
(最大時)
約27.5×20×7.5cm
(最大時)
約27.5×20×7.5cm
(最大時)
約27.5×20×7.5cm
(最大時)
約16.8×21×2.8cm
(最大時)
約27.5×20×7.5cm
(最大時)
約29.5×20×8cm
(最大時)
付属品
●ACアダプター ●RCAアダプター ●つる用パッド ●鼻用パッド ●取扱説明書







●AC電源アダプター ●アイパット ●AVケーブル×2(type) ●AVケーブル延長ユニット ●ステレオイヤホン ●保証書&取扱説明書(日本語)




●AC電源アダプター ●アイパット ●AVケーブル×2(type) ●AVケーブル延長ユニット ●ステレオイヤホン ●保証書&取扱説明書(日本語)



●AC電源アダプター ●アイパット ●AVケーブル×2(type) ●AVケーブル延長ユニット ●ステレオイヤホン ●保証書&取扱説明書(日本語)




●AC電源アダプター ●アイパット ●AVケーブル×2(type) ●AVケーブル延長ユニット ●ステレオイヤホン ●保証書&取扱説明書(日本語)




●AC電源アダプター ●CAR電源アダプター ●USB電源ケーブル ●AVケーブル ●AVケーブル延長ユニット ●3.5mmAVケーブル×2(type) ●鼻パット調整ユニット ●保証書&取扱説明書(日本語)

●AC電源アダプター ●アイパット RCAアダプター ●ステレオイヤホン ●CD-ROM ●コントロールBOX ●VGAケーブル ●保証書&取扱説明書(日本語)



●AC電源アダプター ●アイパット ●AVケーブル×2(type) ●AVケーブル延長ユニット ●ステレオイヤホン ●保証書&取扱説明書(日本語)






 ●画像/画質イメージ●  
*写真は実際の印象から作成したイメージです。
【SONY GLASSTRON Liteグラストロン PLM-A35
*グラストロンPLM-A35 の販売は終了しています。
私も使っていました!


王者ソニーが技術を駆使したグラストロンPLM-A35は発売終了から結構過ぎたにもかかわらず、今でも人気が高くネットオークションでも中古品が3万円以上の値段でで取引されている程の人気モデルだ! 当時(今でも)安価な同類製品は存在するが、ゲーム用などと歌っている商品はあまり実用性が無くオススメできないモノが非常に多い。その理由は解像度の粗さにある。ゲームに最適と言っても2Dのレトロゲームがなんとかプレイできる程度と思った方が良い。映画なんぞ見ようと思ったら字幕すら読めず、14インチ程度のブラウン管で普通に見た方が絶対に良いと思う。ところがグラストロンの場合映画の字幕もちゃんと読める程の画質と臨場感があり、初めて使った時は本当に映画館のイスに座って見ているような感覚に感動したモノだった。 ただし長年のユーザーである私には不満も多い。PLM-A35のユーザーなら共感して頂けるかと思うが、本体からコントロールボックスまでの配線があまりに短すぎて、DVDプレイヤーなど再生元の機器のすぐ近くでしか見られないのでとても不便である。ソニーさんの意図としてはコントロールBOXを腰にでも装着して、まるでウォークマンのように歩きながら楽しめるようにと考えたのかも知れないが、正直そんな使い方は誰もしないだろう。(実際に見たこともないし) やはりベットやソファーに寝転んで見たいハズなのに、配線が短いしBOXがいつも邪魔になる。また、最大の欠点は軽さを売りにするも完全なサングラスタイプ形状なので、しばらく掛けていると鼻の頭がとても痛くなってくる。耳の部分も固定する為のバネが強いのか結構な圧迫感があり、2時間も使うのは正直辛いのである。同じ意見が多かった為か、この後のモデルはヘッドマウントタイプに戻っているようだが、標準定価29万8千円は値段的に辛そうだ。


【GVD−310A】

グラストロンと同格!


高値で中古の【グラストロン】を探すなら是非オススメしたいのがこの商品。この手の商品は純国産に限ると思ったら、今は決してそんな事は無いんです。中国製であるこのGVDシリーズはグレードの低い【310A】でもグラストロンPLM-A35と同じ解像度で楽しめるのである。中国では大画面の液晶テレビの開発に熱心で、知らないうちに中国製のパソコンモニターを使っている方も本当に多いのが現状。日本のブランドでも背面を見れば MADE IN CHINA なのである。 では上記【グラストロン】とこちらの【GVD-310A】ならどちらで、映画を見たいかと聞かれたら私なら【GVD-310A】である。その理由はコントローラー部もシンプルで寝転んでみるのに適している。ヘッドマウントタイプだから鼻と耳への圧迫感が無い。明るさだけでなくコントラスト調整が出来る。現行機種だが価格も優しい。なのに体感はグラストロン同等の高画質だからである。 眼鏡のユーザーでグラストロンよりもGVDシリーズの方が見やすいと言った意見もあった。体感の画面サイズに関しては正直な所52インチが売りのグラストロンの方が大きく見えるが、グラストロンは目の前で見ているいる印象に対し【GVD-310A】はもう少し離れた距離から見ているようなイメージ。両者は画面の解像度が同じなので拡大されている印象ののグラストロンの方が、画面中のドットが気になる反面、離れて見ている【GVD-310A】の方が気にならない印象だった。両者とも一長一短で、結果的にどちらが綺麗かと言われると悩んでしまう程【GVD-310A】は安価ながら良く出来ているといって間違いない。 この価格で映画も十分楽しめる大画面を独占できるなら間違いなく買いです!



【GVD−410】

グラストロンより
高画質!


【GVD-310A】の体感画面が少し大きくなったモデル【GVD-410】だが単純に画面を手前に近づけただけではないので、大きくなった分ちゃんとドットの数を増やした結果が23万画素の解像度である。よって【グラストロン】よりも画素数が多い事になるが、肝心な画質の印象はどうだろうか? 当方の印象だが【グラストロン】の場合は画面を大きく見せている為にどうしても目立ってしまうドットに対して何らかの細工をしているように思う。意図的にぼかしを入れてなるべくドットが目立たないようにでもしているように見えてしまう。もしそうなら当時の技術としては凄い!が、結果的にぼかしによってごまかされている映像に感じてしまうのが残念。一方GVDの方は、当時のような細工はおそらくしていないせいかシャープでストレートなイメージで、比べると輪郭もハッキリしている印象だった。体感サイズも【グラストロン】ほど拡大していない為、ドットの存在感はGVDの方が目立たないように見える。52インチの大画面を売りにしていた【グラストロンPLM-A35】も後から開発したモデル PLM-S700は画素数は高くても体感30インチに変更されていることからも拡大し過ぎるのも良くない事が推測できる。【グラストロンPLM-A35】もよりもクッキリした映像で見たいが、なるべく体感画面も大きい方がね〜という方はちょうどいい【GVD-410】を選んではいかがだろうか。




【GVD−510】
【GVD−510






グラストロンの
5倍の実力!


【GVD-510】

GVDシリーズの最高画素数を持つ【GVD-510】になると、解像度がいきなり92万画素と跳ね上がるので、その映像クオリティーは【SONY GLASSTRON Lite】の比ではなくなってきます。断トツのきめ細かさで、画面中のドットは、ほぼ見え無いと言って良いでしょう。本当に映画館の中心あたりの一番いい席に座って見ている印象&体感画質と言っても誉め過ぎでは無いと思いますよ。外観は310Aや410と変わらないのですが、接眼部をよく見ると液晶の映像をミラー反射させており【グラストロン】の液晶部の構造に似ています。しかし両者を交互に見て比べても画質の差は誰でもわかる程のスペック差になっています。シリーズの中でも一番大きな体感映像40インチでありながら、単純に画面を近づけただけでは無く、きめの細かい超高画質で楽しめるのです。一番良い画質で映画館を独り占めしたい方にも【グラストロン】ユーザーだった方にも断然オススメの商品です。92万画素の動画再生とバーチャル空間を手頃な価格で手に入れる唯一の方法ですよ!


【GVD-510A

GVD-510に擬似3D機能が付いたのが510Aである。 擬似3Dとは何ぞや?と思ってしまうかも知れないが、音響で言うとバーチャルサラウンドのような効果だろうか? ようするにTV番組、ビデオ、DVD映画ソフトなど、普通の映像は3Dで再生されている訳ではないが、これらの2D素材に対して、右目と左目に微妙な差を与えて、擬似的に浮き上がったように見せる機能である。 下記に紹介するGVD-5103Dのような環境設定も必要なく、ボタンの ON/OFF のみで、3Dエフェクトの有無が切り替えられるので、映像がフワッと浮いた質感に変わるのが体験できるかと思う。 効果はON/OFFのみなので、GVD-5103Dの目がくらむような極端な深さには設定出来ないが、パソコンとの接続と連動が必要なGVD-5103Dと違って、DVDプレイヤーなどのAV機器の映像に対して何でも3Dエフェクトをかけられるのは、GVD-510Aのみの特徴である。 GVD-510にちょっとしたオマケ機能も欲しいと言う方にオススメです。


【GVD−520】
NEW
↑体感画面が大きいので、GVD-510と比べるとこのくらいのサイズでしょうか




































画面がデカい!バッテリー内臓でモバイルに最適

●本体が軽くて小さい、配線もシンプルに!

GVDシリーズにヘッドマウントではなく、サングラスタイプが登場! しかも、今までのモデルより画面が大きいぞ! 最初にこのNEWモデルを見た時は、小さくて、薄くて、本当に大丈夫なの〜? と迷ったのですが、実際に使って見て考えが一変しました。 まず、上記のグラストロンの件でヘッドマウント形状を勧めて来た私ですが、このモデルはイヤホンを含めても80gと非常に軽〜いので普通のサングラスの感覚に近く重さが気になりません。 フレーム部分も頭に絡みつく感じで、たとえ頭をグルグル振り回しても絶対落ちてきません。 また、このフレームは左右に開くだけでなく上下角が微妙に変えられる構造は良く考えられています。 厚みが2.8センチしかないので、本当にちゃんと見えるのか心配だったのですが、接眼レンズ部分は他のGVDシリーズと同じサイズで、その分少し前に飛び出している印象です。もちろん映画館に座っている感覚も健在で、この形状でもレンズさえしっかりしていれば全く問題ないんだな〜と思いました。 また、本体やBOX部のAV端子が「i-Link」に似た独自の端子で、より配線がシンプルになっています。今まで固定だった液晶への配線も脱着が可能に成りました。

●コントロールBOXも小さい!

外観は本体と同じウルシ塗り調の黒い光沢でデザインも最新家電の風格あり。 写真では解りにくいが実はとても小さいBOXで、縦は100円ライターとほぼ同じで、横は100円ライターの1・5倍程度のコンパクトサイズ。しかもこの中には操作ボタンだけでなくバッテリーを内臓しており2.5時間以上動作するので、ちょうど映画1本分の内臓電源を搭載している事になる。しかもこれまでの電源はACアダプターのみだったが、自動車のシガレット電源からも、パソコンのUSBからも動作と充電ができ、出先での電源確保も容易です。 標準のイヤホンが気に入らないと言うコダワリ派にも外部イヤホン端子装備で、お気に入りのイヤホンやヘッドフォンも使えるぞ!

●画面はでっかい!

画面サイズが売りの【SONY GLASSTRON Lite】と付け比べてみたが、体感サイズはほぼ同じと言っていいほど大きい! 【GVD-510】が映画館の中心の席に座っているような体感に対し【GVD-520】は何列か前の席に移動した感覚だ。但し、解像度を見ると【GVD-510】と全く同じ92万画素なので、内部のレンズで拡大している事になる。その為か510と比べると、微妙だがドットが大きいように見える。やはり両機は同じ解像度で体感画面を拡大した印象である。

●視野角が広い!

この類の商品は、視野角が狭いモノがが多く【SONY GLASSTRON Lite】等でも画面の端の方になると彩度が変わってしまい少し白っぽく見えるのだが、GVD-520に関してはシリーズで一番視野角が広く、色ムラがほとんど気になりません。 調整しなくても良いからかコントロールBOXには画質調整機能は無いのはちょっと寂しいが、 画面の隅まで均一に色が出ている印象でその点はシリーズ最高でした。 


●その他

性能は劣らず、画面も大きく、そのシンプルさと軽さがとても良いので個人的にも選びたいモデルですが、メガネ使用者には不向きと言えます。 メガネとサングラスを同時に付けるような状態になるので、メガネの方はヘッドマウントタイプをオススメします。 また、ヘッドマウントより接眼部が薄いので、明るい部屋で使った場合は周囲が見えてしまいます。 目隠し状態はイヤなので、その方が良いと言う方は問題ありませんが、真っ暗な視界で画面だけを見たいと言う方は、お部屋の電気を消す必要があります。 シリーズで唯一アイパットが無いモデルなので、そこだけが個人的に残念ですが、それ以外は文句無しです。 できればこのタイプでPC接続対応の3Dモデル【GVD-5203D
】を開発してもらいたいのですが、今のところ予定は無さそうです。(いちおう提案はして見ますが、、、。)



【GVD−5103D
↑クリックでイメージを拡大表示
↑クリックでイメージを拡大表示
目の前にパソコン画面が出現! 本物の3D映像も510-3Dなら体験できる!

●シリーズ最高峰はPC接続が可能

新登場の510-3Dはなんと!この価格でPC用モニター端子であるVGA入出力付きだからパソコンに直結できるのだ!目の前に現れるデスクトップ画面を見ながら寝転んでネットサーフィンなんていかがだろうか? もちろんパソコン画面いっぱいに再生したDVD映像や動画ファイルを映画館のように楽しむ事もできるし、他機種同様にAV機器にもビデオ接続して楽しめる。また、510-3Dはシリーズで唯一のS端子装備だから、S端子での接続にこだわるユーザーにも嬉しい。

●パソコンモニターとしての性能

まず、VGA端子は入力、出力の両方を装備しており、お使いのモニター画面に表示させながら、同時に510-3Dにも表示する事が出来る。パソコンの多様な画面解像度に対応しているが、あまり小さく表示しすぎると、文字を読むのが少々辛い場合があるので、左のデスクトップイメージ画像くらいのサイズで表示させた方が良いだろう。ヘッドマウント時にこのようなイメージで画面が見えれば、大抵の作業は出来るのではないだろうか? 左写真は文字の見え方を再現したつもりだが、パソコン上でDVD映画やデジカメ写真を表示した場合、実はもっとハッキリ見える。当方の使っているメインのモニターは19インチ液晶だが、そちらで見るよりも、510-3Dで見た方が不思議な事にクッキリ綺麗に見えたので、フォント表示よりもグラフィックの表示能力に長けているように感じた。

●3D映像の効果と実力

510-3Dはパソコンとの接続によって擬似的な3D効果と本格的な3D映像のどちらも表示できる!特にリアルタイムのポリゴンのゲームやパソコン上で計算しながら表示している3Dのプログラム等を見ると、本当に飛び出して見えるから凄い。GVDシリーズでは2M先に○○インチのスクリーンが出現すると言った表現でバーチャルスクリーンの体感イメージを表現しているが、装着すると確かに現実ではちょうど2Mくらいの位置にスクリーンが見える。その面に映る映画やTVを楽しむ訳だが、3D効果が強く効いている物体に関しては、このスクリーンの面よりも飛び出て見えるのだ。距離にすると1M程度手前に物体を見せる事も出来るので、自分とスクリーンとの中間くらいまで飛び出してくる様は本当に面白い。3D効果と言ってもよく実感できない商品が多いが、510-3Dはパソコンからの3Dプログラム情報を受け取り、物体の奥行きに対して左右のモニターに視角差を作って表示させているので、忠実な3D表示ができるのだ。 Windows OSの標準プログラムのスクリーンセーバーのタイプに3Dテキストというモノがあるので一度見て欲しい。このスクリーンセーバーは自分で好きな文字を入れると、パソコンがその文字を立体化させ回転させながら表示する。このスクリーンセーバーのような3Dプログラムの動作時に510-3Dを見ると自分で打ち込んだ文字が手前に飛び出して見える訳である。ちなみに3D効果ONの状態で、パソコン用のモニターを見ると左3枚目の岩山写真のように左右の映像がダブって見える。左右の異なった映像を計算しながら表示しているのだ。私的には東京ディズニーランドのミクロアドベンチャーが好きな方には是非オススメしたい機能です。

また、先に紹介した
510のように映画などの2Dの映像を擬似3Dに変換する事も出来る。 ただし、510と違う点はパソコンで再生したDVDや動画ファイルでないと3Dにはならない。 DVDプレイヤーに接続した場合には3D機能は使えず、GVD-510とほぼ同じ機能と思って良い。 と言ってもパソコンにVAG接続した場合は、かなりヘビーな擬似3D効果を
表示できる。 510の場合はON/OFFのみだが、510-3Dの場合はインストールした付属の専用アプリで3D効果の深さも調整できるのだ。ただし効かせ過ぎると目まいがしそうな激しい効果になるので注意。 先に説明した3D→3Dの場合は物体の奥行きをデータとして受け取って左右の違いを表示する訳だが、2D→3Dの場合は奥行きなど無いので、動きのある部分が手前にあるという判断のようだ。例えば目の前を左から右に自動車が走り抜けるシーンがあったとしたら、風景は平面で自動車が浮いて見えるような印象だ。このような3D判定方法なので、3D→3D再生に比べるとやっぱり擬似的だが、シーンによって面白い効果を作り上げる事が出来る。

●3D映像の条件と設定

製作中


【DNV−GO2】
↑真っ暗闇の部屋で撮影。光源ゼロでも1.5M先の物体がこのように見えてしまう。

窓から見下ろした夜道や遠くの夜景も昼間のように明るい。
なんと!ヘッドマウントディスプレイに暗視カメラがついた特殊仕様モデルだ!



これは凄い!赤外線暗視カメラの映像をヘッドマウントで見ながら歩けるという恐るべきモデル。気分はまるでハイテク特殊部隊だ!

ヘッドマウントディスプレイとしての性能は
【GVD-410】と同じ23万画素で、外部入力したDVD映画やゲームやTVをフルカラーで楽しむ事が出来る。 これに感度の良い暗視カメラと赤外線LEDを合体させてしまったのがナイトビジョン・ヘッドマウントディスプレイ【DNV-GO2】なのだ! 防犯カメラではおなじみのLED暗視カメラは、自身から赤外線を照射するので真っ暗闇の状態でも対象物を映し出せる訳だが、それを自分の視界のように接眼モニターに映し出すという商品は他に類が無いだろう。 モニターに映るイメージも肉眼で見えるサイズとほぼ同じように見え、目線と同じ位置にカメラが付いているので、前を向いていれば前の風景、後ろに振り返れば後ろの風景が見えると言う訳だ。 カメラ部にはピント調整がついており装着時には、軽いピントを合わせと必要に応じて赤外線量を調整したら直ぐに使える。 赤外線カメラの映像は特性上モノクロ映像で、明るい場所でも光源の無い真っ暗闇でも自動で赤外線モードが切り替わる。以下動画参照。


 ■dnv01.mpg  時間:22時50分頃  距離:約2M先

これは
【DNV-GO2】のTV出力端子からの映像をNTSC変換しパソコンでスキャンしたモノです。 パソコンに取り込む為に様々な機器類を経由させた為、画質は少し悪くなっているが、ヘッドマウントディスプレイで見える映像はもう少し鮮明でクッキリ見えるハズだ。 最初は明るい部屋での撮影だが、4秒後に照明を消して真っ暗闇に変わる際の映像の変化がわかるかと思う。真っ暗でも対象物がこんなに明るく見えてしまう。もちろん肉眼では何も見えない。

 ■dnv02.mpg  時間:22時50分頃  距離:約2M先

赤外線を発光するLEDは、その強さをカメラ横のつまみで調節可能だ。映像ではに徐々にパワーを上げていく様子を撮影。 最大にするとまるで凄く明るい部屋のように見えてしまう。赤外線を発するLEDの電球部分は、特性上その強さによって少し赤く光って見えるが、その量を絞ったり、元々光源のある場所ではその明るさを調整するのにも使える。 

 ■dnv03.mpg  時間:23時00分頃  距離:∞

7階の窓から近くの家や、真っ暗な畑、街の明かりを覗いた様子。 なっなんと!遠くの闇までよく見えているではないか! 通常赤外線防犯カメラの場合LEDの光が届く距離に応じて視野がだいたい決まっているのだが、【DNV-GO2】の場合は、LEDの光が届かないハズの遠くの風景までも明るく見えているから凄い。肉眼ではタダの暗い場所にしか見えない所も【DNV-GO2】だと人が歩いているのが見えてしまう。 これはLEDの光が遥か遠くのビルにまで到達しているのからなのか?という疑問が発生したので、光量を最小にしたり発光部を手で隠して見たりしたが、映像に変化が無いので、おそらくカメラ自身に暗視スコープの機能があり、少量の光でも増幅して見る事が出来るのだろう。

以上のように暗視機能もすばらしい商品ではあるが、一点だけ残念なのは、カメラの映像をビデオ端子で普通のTVに繋いでも見られると言う機能が使えない事だ。【DNV-GO2】はこのシリーズで唯一外部へ映像を出力する機能があるのだが、この映像規格がNTSC(日本仕様)ではなくPAL(海外仕様)出力の為、普通のTVでは見る事が出来ず、専用のコンバーター等を使用しなければならない。 ただし、通常はヘッドマウントして使う商品なので、ご家庭のTVに映し出して使う用途は無いと言う方が多いだろう。 この説明文の写真や動画を録画する時に、もしNTSC規格なら私が楽だったくらいだろうか?(笑) 入力はNTSCなのに出力だけがPALと言うのは不思議だが、その点だけ了承頂きたい。


屋外で仕様する為には外部電源として【LP-1700】(オプション品)が用意されており、本体付属のアダプターで充電して使えるリチウムバッテリーが便利だ。

 



 

■レポート後記■ ヘッド・マウント・ディスプレイ だからバーチャルなのです!

目の前に大画面が出現!! と言っても最近では大型のプラズマTVや液晶TVの普及率も高く、実際に大きな画面で映画やゲームを楽しんでいる方も多い事でしょう。我が家には42インチのプラズマTVが、、、。などという方はヘッド・マウント・デイスプレイなど必要ないと思ってしまうかも知れませんが、実は比べられない大きな違いがあるのです。 それはバーチャル感覚です。 もしGVDシリーズを購入されたなら是非ともリアルな3Dゲームをプレイしてみて下さい。(特に主観視タイプのゲームがオススメです)ゲーム中に左へ方向を変えたり、後ろから敵が現れた時には本当に首を動かしてキョロキョロしたり、思わず振り返ったりしてしまいます。 私はゲーム中で高い場所へジャンプする時に本当にヘッド・マウントを付けたまま天井を見上げており、失敗して落ちた時も後ろにひっくり返りそうになります。バーチャルな視覚に惑わされ実際に体が反応してしまう事に自分でも笑ってしまいます。ちなみにその様子を周りで見ている人には、もっとこっけいに見えるようですから気を付けましょうね。 しかし、この感覚は大画面TVには無い訳です。50インチの大型TVでゲームをプレイしても本当に首が動いたり、後ろにコケる人はいないハズです。 自分だけの空間を創れるヘッド・マウント・デイスプレイの方が圧倒的にその映像世界に入り込み集中してしまうからなのだろうと思います。5.1チャンネルのスピーカーで楽しむ映画の臨場感も良いですが、イヤホンにヘッド・マウント・デイスプレイの組み合わせで見ると、もっと違うリアルな臨場感が生まれます。例えばホラー映画ならぜったいに映画館で見る以上に怖いハズです。違うとわかっていても、自分がその中にいるような錯覚をしてしまうのもヘッド・マウント・デイスプレイ だからなのです。